2023内部試合 総評

今年の内部試合も白熱した試合となりました。

各カテゴリーごとにコメントします。

〈型 幼年の部〉

幼年の部は3名出場でした。

 

入場、退場、挨拶は大きい声でできていて、しかも型も堂々とカッコイイ姿を見せてくれました。

 

小学生かと思いきや、全員まだ年長さんです。

 

幼年の部は今大会の最初のカテゴリーでもあるので特に緊張したはずです。それでも挨拶の声が小さくなったり、型を間違うことがありませんでした。凄いとしか言いようがありません。

 

中には試合初出場の白帯選手もいましたが、怖気づくことなく立派にやりとげましたね。

 

幼い頃から人前に立つ経験は大人になっても役に立ちます。

 

幼年の選手たち、よくがんばりました!

〈型 少年初級の部〉

初級の部も3名出場でした。

 

こちらは初級とはいえないくらいレベルが高かったですね。

 

3名のうち2名は試合初出場でしたが初めてとは思えないほどでしたね。

 

初級の部選手の1人であるD君は試合が終わった次の稽古で『次はどうすれば勝てますか?』と聞きに来てくれました。彼はまだ白帯ですが意識がとても高くて驚きました。

 

 もっともっと型を練習して、今回負けてしまった選手は次勝てるように、勝った選手は追い抜かれないように、これからの成長に期待しています!

〈型 少年中級の部〉

中級の部は6名エントリーで当日4名出場。3名表彰されるので試合直前は気合い入ってましたね。

 

中級からは選択型で無号令です。普段の稽古では号令をかけて稽古するので、無号令の場合はどれだけひとりで練習したかが勝つカギとなります。

スピードは早すぎていないか、技はしっかり止めているか、ここを意識するだけでも点数は高くなります。

 

中級の選手もまだまだ全員伸びしろがありますので、これから練習して頑張っていきましょう!

〈型 少年上級の部〉

このカテゴリーは型強化クラス所属メンバー又は型大会出場経験ありの選手のカテゴリーとなります。

8名エントリーで当日は6名出場。

 

型が上手になるポイントは『正しい形でたくさんやる』ことだと思います。

当たり前のようですがとても難しいことでもあります。

 

日ごろの稽古で先生の解説をよく聞くこと、それを忘れずに自分で繰り返し練習すること。

 

今回の結果に一喜一憂せず、次に目を向けてまた頑張ってください!

〈型 特選の部〉

型強化クラス所属メンバーで大会入賞歴のある選手のみのカテゴリーです。

 

型には『型の3要素』というものがあります。①力の強弱 ②技の緩急 ③息の調節 の3つです。

以下は私が意識する型の3要素の詳細です。

①型全体の動きにおいて強さや弱さ(脱力)が表現できているか

②速く動かすべき箇所は速く、緩む箇所は適度に緩められているか

③動きと呼吸が一致しているか

 

特選の選手に限らず、大会で勝つことが目標の選手はこの3つを念頭に置いて稽古してみてください。

〈一般初級の部〉

今回は2名出場でした。

 

日ごろ一般クラスでは型の稽古が多めなので、こうして稽古の成果を試す場として少人数でもエントリーしてもらえるととても嬉しいですね。

 

日々稽古をするだけでももちろん強く変わることはできますが、試合では普段の稽古とは全くの別物です。

緊張に押しつぶされそうになり、体は思うように動かなくなり練習通りにやるほうが難しいです。

試合に出ることで特に精神力が鍛えられ、極限状態の中で本当の相手は自分自身なのだと気づかされます。

 

そんな経験をされたおふたりは、試合に出る前と比べてかなりレベルアップをしたと思います。

そしておふたりとも親子会員さんなので、お子さんにとっても良い刺激になったと思います。

頑張っているお父さんお母さんの姿は子どもにとってどれだけ偉大なことか。

 

出場されたおふたり、とてもカッコイイ型でした。来年までまた型を磨いてさらなるレベルアップを目指しましょう!

来年はもっと多くの一般部の方のチャレンジをお待ちしております!

〈組手〉

組手ではたくさんの子どもたちの成長を見ることができました。

 

ずっと組手が苦手でやられてばかりいた子があきらめずに稽古を続けて今回やっと勝てたり、

 

負けると泣いてばかりいた子が挨拶は大きい声でできるようになっていたり、

 

待っている間は試合をしているひとの応援をしてあげたり、

 

日ごろの稽古での言動を見ているからこそ、こうした心身の成長を感じられてとても嬉しく、感動しました。

 

佐藤師範も仰っていましたが、『どん底から始まったからこそ、それを覆したら面白いドラマになる』。

誰しも初めから上手くいくことはないですし、それでは面白味もありません。

負けて負けて負けて負け続けて、それでもあきらめずに挑戦し続けて、やっと勝ったときひとは感動して面白味を知るのです。

 

今回負けてしまった選手は落ち込む必要は決してありません。

今回の負けは、いつか勝って感動するための材料です。負けが多ければ多いほど、勝ったときの喜びはとてつもなく大きくなるのです。

勝った選手も負けた選手も、全員よく頑張りました。

また明日から稽古頑張っていきましょう!

〈おわりに〉

今回内部試合を開催するにあたってご協力頂きました皆様大変ありがとうございました。

佐藤道場代表の佐藤師範、審判をしてくださった尾原先輩、髙比良さん、山﨑さん、お手伝い頂いた髙比良さん、撮影機材を貸してくださったサントスさん、誠にありがとうございました。